じっとしているとストレスが溜まっちゃうけど、お家の中で出来る範囲で身体を動かすなど、工夫してみよう~
さて、今回は子育てママさん達からアヤ先生もたくさん相談を受けるという「男の子のおちんちんトラブル」についてのお話だよー!
ほかのママさんと話したり、相談したりしにくい話題かもしれないよね。
どんなお悩みがあるのかな?
アヤ先生、こんにちは!
子供のおしっこの病気と聞くと、「おねしょ」が思いうかぶけど、おちんちんのトラブルって、どんなことがあるの?
確かに……。自分とは性別が違うわけだから不安になるのも分かるね。
ダンナさんに聞いたりしてるのかなあ?
ご家庭によりますが、ダンナさんに聞いても「よく分からない」と言う人もいますし、ダンナさん自身があまり気にしていないというご夫婦もいらっしゃいますよ。
ダンナさんのほうが同性ゆえに心配になって、お子さんを連れてくることもあります(笑)。
子供のおちんちんって、一人ひとり形や大きさが違うんですね。
包茎の治療が必要な子は、
●おしっこする時におちんちんが風船のように膨らむ
●尿の勢いがない
●なかなかおしっこがでない
●おちんちんが赤い、腫れている、痛がっている などです。
そういった症状がなければ、気にしなくて大丈夫ですよ。
そうなんだ。そういったことも教えてもらわないと分からないことだよね。
やっぱり剥かないといけないものなの?
小さいうちに剥けそうな子は剥いてあげると、汚れも取れるので炎症が少なくなるかと思います。もちろん無理に剥く必要はありません。
ただ、包皮炎を繰り返してしまうと皮がくっついて(癒着)しまい、最悪の場合、手術が必要になることもあります。
あとは小さい時に毎日剥いていたのに、途中から忘れて、そのままにしていたら剥けなくなってしまったということもあったりします。
なるほど~。継続が大事なんだね。
具体的には、どうやって剥いたり、洗ったりすればいいの?
見聞きしたことがある人もいると思いますが、テレビやネットで「むきむき体操」というのが紹介されていて、皮を少しずつ剥くやり方を説明しています。
「文章やイラストだけだと、やり方が合っているのか分からない」とか、「力加減や、自分でやるのがこわい」など、少しでも気になる時は、クリニックにお子さんとお出でいただければ、一緒に行いますので大丈夫ですよ。
まったく気にしないママさんもいますので、お話を聞いた上で、アドバイスしています。場合によっては、ダンナさんに協力してもらうほうがよい時もあります。
そのまま放っておくとどうなっちゃうの?
亀頭包皮炎になってしまうだけでなく、炎症を繰り返すと出口が狭くなってしまい、おしっこが出しにくくなる場合もあります。バルーニングといって、おしっこが皮の中に溜まって風船のように膨らみます。
感染を繰り返したり、ひどいと腎臓におしっこが逆流して腎臓にダメージを与えたりすることもありますから、侮れません。
そうなんだ、それは気をつけたいね!
亀頭包皮炎をはじめ、お子さんがおちんちんトラブルにならないようにするために、お家で出来るケアってどんなことがあるのかな?
何か困るようなことがなければ、あまり気にしすぎなくてもと思いますよ。
ママさんが頑張りすぎてしまい、剥きすぎたことで炎症がひどくなることもよくありますので、ほどほどにしましょう(笑)。
おむつ替えやお風呂の時に、清潔な手で少しずつむいてあげるようにするとよいのではないでしょうか。軟膏をつけながらだと、スムーズです。
あとは、剥いたら必ず戻してくださいね! 戻さないでいると、おちんちんが首締まり状態になって血流がいかなくなり、パンパンに腫れて戻らなくなってしまうんです。
夜間救急のお世話になってしまう……ということもありますので、気をつけましょう(笑)。
あんまり剥くか剥かないかを気にしなくても大丈夫ってことかな。
そうですね。おちんちんも個性がありますし、男の子にとって、おちんちんはおもちゃのようなもので、常に触っている子も多いですよ。だから汚れた手で触らないようにしましょう。
「触っちゃだめ!」と言ったりすると、むしろ触りたくなるのが人間です(笑)。
なので、私は「触るなら、きれいな手で触ろうね~」とお話ししています。
年齢が上がってくると、お子さんも言いづらくなってくる可能性がありますから、小さい頃から、おしっこする時に痛いとか、違和感があるなどが言いやすい環境に出来るといいですね。
それから、男の子に限らないことですが、下着を清潔に保つように気をつけたいですね。ムレたり、汚れたりしたままだと、ばい菌が増えて、尿路感染症などになる可能性があります。
おちんちんやおしっこに関する情報をネットで調べたりすることもあると思いますが、出ていることがすべて正しい情報とは限りませんので、分からないことはクリニックで何でも聞いてもらえたらと思います。
そうだよね、恥ずかしいことじゃないし、ママもパパも、男女問わず、お子さんの性器のケアについて、正しい知識や情報が持てることが大事だね!
アヤ先生、ありがとうございました~。
今回は、尿検査の数値に注目してみるよ~!
健康診断などで受け取る検査結果って、お医者さんから説明してもらえるけれど、家に帰って自分だけで見ると、よく分からなくない? どの数値が何を示してるんだろう?
知ってたほうがいいことってあるのかな?
アヤ先生、これを見えておけば大丈夫というポイントを教えて~。
主に次の項目を知っておくといいのではないでしょうか。もし検査で異常値が出た時には、医師がきちんと説明をしますので安心して下さいね。
もし分からない時や気になる時は、後日でもかまいませんので、遠慮せずに聞いてくださいね~。
★タンパク質
陽性反応が出ると、腎盂腎炎などの腎臓のトラブルや、膀胱炎、尿道炎など尿路のトラブルの可能性があります。健康でも、激しい運動や生理前後、精神的なストレスなどによって一時的に反応する場合もあります。
★ブドウ糖(尿糖)
陽性だと、糖尿病の可能性がありますが、健康な人の尿にも出る事もあります。その場合は血液検査で確認します。
★潜血
潜血値が出ていたら、目には見えなくても尿に血がまじっているということです。
尿路感染症や結石、可能性は低いですが、尿路系の悪性腫瘍が隠れていることもあります。生理前後の尿には、潜血が含まれやすいので、再検査含めて相談してみて下さいね。
★白血球
腎臓や膀胱などに炎症がある可能性があります。自覚症状はなくても、そのままにしておくと、腎盂腎炎や膀胱炎など尿路感染症などのトラブルにつながる可能性があります。
★PH 尿が酸性かアルカリ性かを調べます。
尿が酸性・アルカリ性のどちらに偏っていてもよくありません。
普通は弱酸性ですが、食べ物や運動でも変化します。動物性食品が多かったり、肉体労働などでは酸性になりやすく、植物性が多い食事や、嘔吐があったり、膿いおしっこの場合、アルカリになりやすいです。
継続的にアルカリ性だと膀胱炎などの尿路感染症、酸性なら糖尿病や痛風などの可能性があります。
★比重
おしっこの中に溶けている物質の割合です。
尿の量が少なくて、比重も低い場合は、腎臓の機能が低下している可能性があります。嘔吐、下痢などの脱水状態だと、高比重尿になりやすいです。
一つひとつ教えてもらったら、自分の検査結果を改めて見てみたくなってきちゃった!
アヤ先生、ありがとうございまーす!
次回もお楽しみに~~。